相互作用解析
ユー・メディコでは、タンパク質-タンパク質、もしくはタンパク質-低分子など、分子間相互作用を評価します。
表面プラズモン共鳴(SPR)法
SPR法は、基板上に固定化された分子(リガンド)に対して結合親和性を示す分子(アナライト)をマイクロ流路中で送液することで、分子間結合によって生じる質量変化を検出する手法です。リガンド-アナライト間の結合挙動および解離挙動をリアルタイムでモニタリングすることで、速度論的な解析を行うことができます。評価可能な分子はタンパク質(酵素、抗体、など)をはじめ、低分子化合物、高分子化合物、ナノ粒子、ウイルスなど、多岐にわたります。
ユー・メディコでは、計32スポットの検出部位を備えたSPR分析装置(SPR-32)を用いて、多検体の分子間相互作用を高いスループットで評価いたします。
等温滴定型熱量測定(ITC)法
ITC法は、標的分子に対して結合親和性を示す分子を滴定することで、分子間結合よって生じる熱量変化を検出する手法です。SPR法と異なり、分子の固定化処理等が不要であるため、より自然な状態における結合親和性を評価可能です。得られる滴定曲線から、結合定数(Ka)や反応の結合比(n),エンタルピー変化(ΔH),エントロピー変化(ΔS)を決定します。
ユー・メディコでは、これまでにタンパク質-タンパク質間相互作用だけでなく、タンパク質-低分子間、低分子-低分子間など、様々な組み合わせの結合親和性を評価した実績がございます。
超遠心分析沈降速度法(SV-AUC)
SV-AUC用い、濃度依存的に解離会合する系の相互作用解析を行うことが可能です。自己会合やヘテロな会合の平衡定数KDを推定いたします。
Mass Photometry法
質量分布から濃度依存的な会合状態の変化を評価し、解離定数を定量いたします。