超遠心分析(AUC)
超遠心分析(AUC)
超遠心分析(Analytical ultracentrifugation; AUC)は、試料に強い遠心力をかけ、溶液中の溶質が時間とともに沈降する様子を観測し、得られた沈降挙動を解析することで溶質の形状や分子量、分散・会合状態などを明らかにする方法です。
AUCは、バイオ医薬品の凝集体分析において、極めて高い分解能を誇る手法の一つです。SECなどの汎用手法では分離・定量が困難なサイズ領域の会合体・凝集体も、高い分解能で検出できます。そのため、製薬会社をはじめとする幅広い分野で活用されていますが、AUCの測定・解析には高度な専門知識と豊富な経験が求められます。
当社は、創業以来15年以上にわたりAUCの解析技術を磨き続け、豊富な実績を有しています。国内外のバイオ医薬品分野におけるリーディングカンパニーとして、高度な解析サービスを提供しています。また、当社はProteome Lab XL-A(蛍光検出器搭載)、XL-I、Optima 3台の計5台を保有し、多様な測定ニーズに対応可能です。
超遠心分析装置(XL-I)
超遠心分析装置(XL-A、蛍光検出器搭載)
超遠心分析装置(Optima)
| 分析メニュー | 目的 |
|---|---|
| 沈降速度法 | 沈降係数分布、試料の純度、凝集体の定量、複合体の化学量論、流体力学的形状、分子量やストークス半径分布、解離会合平衡定数、など |
| 沈降平衡法 | 分子量、第二ビリアル係数による分子間相互作用の評価、解離会合平衡定数、複合体の化学量論、など |
医薬品の申請に必要なデータを取得するための、信頼性保証体制下での試験も実施しています。
GMP基準のAUC
- 信頼性基準に加え、2025年より国内唯一のGxP基準(GLP/GMP)の分析サービスも提供しています。
蛍光超遠心分析(FDS-AUC)
バイオ医薬品の上市数が増えるにつれ、体液や細胞培養液などの実際の機能環境における分散状態への関心が高まっています。しかし、これらの環境には他のタンパク質や核酸、脂質などの夾雑物が含まれるため、従来のAUCでは、夾雑物の影響により目的のバイオ医薬品の分散状態を正確に評価することが困難です。
ユー・メディコは、蛍光検出システム(Fluorescence Detection System; FDS)を搭載した超遠心分析機器を保有する、日本国内唯一のサービスプロバイダーです。蛍光検出の高い選択性を活かし、従来困難であった夾雑環境下での目的タンパク質の分散状態を評価することが可能です。これまでに、血漿、血清、細胞培養液などの夾雑環境下での分散状態を評価した実績があります。
超遠心分析装置(XL-A、蛍光検出器搭載)
関連サービス
蛍光ラベル・精製
目的のタンパク質に蛍光色素によるラベル化をし、HPLC サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、蛍光タンパク質を精製します。
密度・粘度測定
振動式密度計を用いて溶媒の密度測定、毛細管落球式粘度計を用いて溶媒の粘度測定をします。 偏比容は、予め測定したタンパク質の濃度変化に伴う密度変化の傾きから算出します。