会社情報
ユー・メディコの強み
ユー・メディコは、タンパク質の物理化学的特性評価に関する豊富な知識と技術を軸とした分析・製剤開発サービスを提供しています。対象とするモダリティは多岐にわたり、抗体医薬品や融合タンパク質などのバイオ医薬品、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、レンチウイルス、腫瘍溶解性ウイルスといった遺伝子・細胞治療薬、さらにはRNAデリバリー用の脂質ナノ粒子(LNP)までをカバーしています。当社の実験室は、BSL2およびP2レベルの設備を備えています。
特性評価サービス
超遠心分析(AUC)は、ユー・メディコの中核をなす専門技術の一つです。当社のCSOであり、超遠心分析研究の第一人者でもある大阪大学の内山進教授の指導のもと、2009年より15年以上にわたり、世界トップクラスの超遠心分析サービスを提供してきました。
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ペプチドマッピング : タンパク質の配列や翻訳後修飾の解析
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インタクト質量分析 : 完全形態でのタンパク質質量分析
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Native MS : 非共有結合を維持したまま、タンパク質複合体の質量を分析
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HDX-MS : タンパク質の構造変化や相互作用部位を明らかにする手法
ユー・メディコは、水素重水素交換質量分析(HDX-MS)のサービスを提供する世界でも数少ないプロバイダーの一つです。2013年のサービス開始からこれまでに40以上のプロジェクトを実施した実績があり、非常に高い配列カバレッジ(通常90%以上)を特徴としています。
粒子・凝集体解析では、ナノサイズからミクロンサイズにわたる粒子を多角的に分析できる技術と経験を有しており、幅広いニーズに応えることが可能です。
製剤開発サービス
ユー・メディコでは、液剤の製剤開発を実施しています。処方や容器の選定に加え、製剤の安定性評価や容器栓システムが医薬品へ与える影響の評価も行っています。
品質試験サービス
遺伝子治療用ウイルスベクターを中心に、網羅的な分析サービスを提供します。また、2025年にはGMP基準に対応した品質試験サービスを開始予定です。
製造サービス
当社の豊富な分析知識と経験に基づき、高品質な製造サービスを提供しています。2025年には、分析法開発に必要なAAVベクターの参照品製造およびプロセス開発を開始する予定です。
ミッション・ビジョン
OUR MISSION
世界最先端の科学技術を活用し、グローバルヘルスケアに貢献します
私たちは、バイオ医薬品を構成するタンパク質や核酸などの生体高分子の溶液物性に精通しており、高度な技術と専門知識を活かして、人々の健康と福祉の向上に貢献することを目指します。
OUR VISION
世界最先端の科学技術を社会実装し、先端バイオ医薬品の製薬を支援します
先端バイオ医薬品の製薬には、既存の医薬品の技術や経験では解決が難しい課題が数多く存在します。一方で、大学では日々、最先端の研究が進められています。私たちは、大阪大学との連携を通じて、これらの科学技術を社会実装し、製薬における課題を解決することで、安全な医薬品の製造を支援します。
メッセージ
マネージメントチーム
代表取締役 CEO 博士(応用生命科学)、MBA 福原 彩乃 Ayano Fukuhara |
創業者・取締役 CSO 博士(薬学) 内山 進 Susumu Uchiyama |
取締役 COO 経営学修士(専門職) 河合 亮 Akira Kawai |
分析事業本部 執行役員 兼 本部長 博士(工学) 栗之丸 隆章 Takaaki Kurinomaru |
製造事業本部 執行役員 兼 本部長 博士(生命科学)、弁理士 福𠩤 充子 Mitsuko Fukuhara |
会社概要
会社名 | 株式会社ユー・メディコ U-Medico Inc. |
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研究所所在地 | 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1 大阪大学フォトニクスセンター502 |
電話(代表) | 06-6155-7835 |
メールアドレス | info@u-medico.co.jp |
代表者 | 代表取締役 福原 彩乃 |
設立 | 2006年8月 |
資本金 | 430百万円 |
沿革
2006 |
株式会社ユー・メディコを設立 |
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2009 |
超遠心分析(AUC)サービスの開始 バイオ医薬品を中心としたサービスを提供 |
2013 |
水素重水素交換質量分析(HDX-MS)サービスの開始
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2015 |
粒子解析サービスの開始 処方開発サービスの開始 |
2016 |
遺伝子治療用ウイルスベクターのAUCサービスの開始
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2019 |
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の研究開発課題
「遺伝子・細胞治療用ベクター新規大量製造技術開発」に参画
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2021 |
ドイツに本社を置くCoriolis Pharmaとパートナーシップを提携
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2022 |
ウイルスベクターの質量分析サービスを開始 会社ロゴのリニューアル BSL2のサービスを開始 |
2024 |
AMEDの研究開発課題「ウイルスベクター製造技術の統合開発」に参画 AMEDの研究開発課題「FIH 試験用高品質遺伝子治療用ベクター製造」に参画 初の資本業務提携 株式会社島津製作所、アズワン株式会社 |
2025 |
箕面船場へ本社移転予定 GMP分析施設の立ち上げ予定 |
数字で見るユー・メディコ
世界トップクラスの超遠心分析のサービスをご提供。
工学、生化学、ウイルス学等の専門知識をもつ研究員が在籍。
オリジナルもしくは共同研究で30以上の論文を発表。国内外の学会やセミナーでも積極的に情報を発信している。
お客様のニーズに応じたテーラーメイドなサービスをご提供。
バイオ医薬品の製剤開発における最新情報の共有や問題解決のご提案。
日本のトップ10のほぼすべての製薬会社に分析サービスを提供した実績あり。
パートナーシップ
大阪大学大学院工学研究科 生物工学専攻
高分子バイオテクノロジー領域 内山研究室
食品や医薬品の多くはバイオテクノロジーを利用して作られています。内山研究室では、食品や遺伝子治療ベクター、バイオ医薬品を構成する蛋白質、核酸、多糖、などの生体「高分子」の溶液やゲルの物性、構造、機能を理解し、高品質で安全な食品や医薬品の創出に貢献することを目標に研究を行っています。
URL: https://macromolecularbiotechnology.com/
大阪大学との共同研究を通して、高品質なバイオ医薬品のための物性研究や、遺伝子治療ウイルスベクターの分析と品質管理の技術開発を実施しています。
Coriolis Pharma
Coriolis Pharma(コリオリスファーマ)は、タンパク質、ペプチド、モノクローナル抗体、核酸、ウイルス様粒子、ワクチン、先端医療用医薬品(ATMPs)、遺伝子組換え製品などのバイオ医薬品の製剤研究開発において、世界有数のサービスプロバイダーとして、グローバルに事業を展開しています。Coriolis Pharmaは、液剤および凍結乾燥製剤の統合的な開発サービスを自社で一貫して提供しています。同社のミッションは、「Formulating innovation !」です。
URL: https://www.coriolis-pharma.com/
Coriolis Pharmaとの連携を通して、バイオ医薬品や新規モダリティの革新的な処方開発サービスを目指します。
株式会社 島津製作所
1875年に創業し、分析計測機器や画像診断機器、産業機械、航空機器を手掛ける精密機器メーカーです。特に分析機器や画像診断機器の分野で世界的に高い評価を受けており、研究開発における革新性と品質の高さで知られています。社是「科学技術で社会に貢献する」や、経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」を基に医療の進歩と健康増進に貢献しています。
URL: https://www.shimadzu.co.jp/
島津社との連携を通して、液体クロマトグラフィーや質量分析などのアプリケーション開発や海外展開を進めます。
アズワン株式会社
アズワン株式会社は、理化学機器や産業・医療用機器の総合卸・商社として、日本の科学技術と共に成長を続けています。経営理念である「革新と創造」のもと、顧客ニーズに応じた商品やサービスを提供し、常に新たな価値創造に挑戦し続けます。また、カタログのバーチャルとリアルな物流を先進の情報システムで融合し、顧客満足度向上を追求しています。
アズワン社と連携し、日本、アジアを含む海外の販路を通じた顧客開拓を加速します。
アクセス
会社所在地
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
フォトニクスセンター502
※2025年4月に箕面船場エリアに本社移転予定
大阪大学 フォトニクスセンター
北大阪急行【千里中央】からタクシーで約15分
JR【茨木】からタクシーで約15分
大阪モノレール【阪大病院前】から徒歩で約15分
阪急バス【阪大本部前】から徒歩で約6分
阪急電鉄【北千里】から徒歩で約20分